『冷静と情熱のあいだ』を読んでから、夫婦で辻仁成にハマった時期があった。小説から離れていて、久しぶりに文庫本を取り出した。
もちろんミステリーとは異なり、小説っぽい小説。「亡命」をキーワードに物語が推移しており、30歳を目前にした主人公の現状認識とこれまで、これからの絶望感と亡命の先にある自由への憧れが記されている。
辻仁成はロックミュージシャンでもあるが、解説にも記されているように、音楽というか表現の一つとして小説になっている感じ。使われいる言葉が特徴的すぎて自分の理解している言葉の意味とギャップがあって、ストーリーから浮いているような遊離感というか浮遊感がある。声にだして読むとそうでもないのかな。
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