2008年11月24日月曜日

『分身』 東野圭吾

 クローン技術というと細胞培養だけど何もかもが全く同じ別個の生物が発生するようなイメージであったが、人間の出産と絡めると親もいて、子供として生まれ育っていくという点で新しいイメージであった。しかし生まれた人間はいろんな点で複雑だとは思う。
 本書はクローンで生まれた主人公達の視点で描かれているため、通常の人間であるのにクローンであったなんて、という側から見ているように思える。そこがまた本書の独自の有り様があるのだと思う。

 展開としては、東京での展開など多少無理が感じられるが、人生と医学、科学、政治的思惑など幅が広くいつも東野ワールドとは思えるが、また別の新たなる世界に誘われた感覚があった。
 このような展開だと実はもうそこにいるような気もしてきたけど、本当のところどうなんだろうか。

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